当院について

インタビュー 磯村Dr.

磯村Dr. 磯村Dr.

専門性の高さとチーム力に自身がある 専門性の高さとチーム力に自身がある

  • 東京ハートセンターは心臓病に特化した循環器専門病院です。医師、看護師、コメディカルの全員が循環器疾患に専門知識を持つエキスパートであることが一番の強みです。専門性の高さとチーム力に自信を持っています。
    病院の実力を判定するポイントはいくつかあると思いますが、外科の場合は、手術症例数が一つの判断基準になります。たとえば胸部外科学会では施設認定の条件を、症例数が年間40例以上と定めています。年間100例を超える心臓手術をこなしている施設であれば、ほぼ間違いなく的確な手術ができるだろうと私は考えます。
    東京ハートセンターの心臓血管外科では、年間250例から300例の心臓大血管手術を行なっています。冠動脈バイパス術、弁形成術、弁置換術、胸部大動脈瘤手術、左室形成術など、さまざまな手術を手がけています。最近は弁膜症の手術の中でも僧帽弁逆流に対する弁形成術、大動脈弁狭窄症に対する弁置換術が増加しています。動脈瘤や大動脈解離にはステントグラフト内挿術も適応例では行なわれています。医療技術が進みましたので、開心術も従来よりはるかに短時間で安全な手術を実施することが可能となっています。

  • 磯村

風通しのよい組織で情報を共有する 風通しのよい組織で情報を共有する

患者様に「この病院で手術を受けてよかった」と思っていただくためには、手術の技術の高さのほかにもいくつかの大切な条件があります。医師の説明がわかりやすく納得できるものであること。病院の雰囲気がよく患者様への対応がよいこと。そして医療スタッフのチームワークがとれていることが重要です。患者様の状況は日々刻々と変わりますので、チームメンバー間におけるしっかりした情報共有が何よりも大切です。
当院では関係する十数人のスタッフが毎日午前午後2回のミーティングを行ない、一人一人の患者様について病態や治療方針を確認し、全員で情報を共有しています。患者様のために風通しのよい組織でなくてはならないと考えています。

きちんと説明し、しっかり納得していただく きちんと説明し、しっかり納得していただく

当院にセカンドオピニオンを受けにいらした患者様とお話ししていて気がつくのは、医師の説明が十分に理解できていない患者様が多いということです。よりわかりやすい丁寧なご説明が必要なのだと痛感させられます。たとえば、動脈瘤が大きくなっていて、破裂する危険性があるから、と手術を薦められても、「こんなに元気なのになぜ手術をしなくてはいけないのだ」と納得のいかない患者様もいらっしゃいます。動脈瘤は放置しておいても痛くも痒くもありませんが、破裂すると生命にかかわります。私たち心臓外科医はそこをきちんと説明して患者様に納得していただく必要があります。医師は病気の進行を恐れ、患者様は心臓の手術を受けることに恐怖を感じておられるわけです。
心臓手術を受けることへの患者様の不安を解消するために、具体的な手術法やリスク、予後について丁寧にご説明し、過去の私たちの経験をデータで示しています。「弁形成手術はこれまでに数千例を実施していますが、99%以上が成功しています。ただし治せないときには人工弁になります」とお話しします。弁膜症の手術では、全国の平均死亡率が3%ですが、当院では1%にも満たないこと、それでも100%成功する保証はできないことをご説明します。そういった説明で多くの患者様やご家族が、ご理解されています。

患者様の満足度を向上させるために 患者様の満足度を向上させるために

循環器疾患は病態が急変することがあり、緊急手術を必要とする状況がしばしば生じます。いつも最善な手術を行なえるように、心臓外科医、麻酔科医、臨床工学技士、手術室看護師、ICUおよび病棟看護師、さらに心臓外科コーディネーターたちがチームを組み万全な体制で備えています。
東京ハートセンターの強みの一つは、循環器疾患の患者様しか入院していないため、手術室やICUのコントロールを工夫することで、いつでも緊急手術を行なえることです。救急患者をお断りすることはほとんどありません。待期手術が可能な患者様には、手術にはこれだけの入院日数が必要なので、都合のよい時期や曜日を選んでください、とご案内することもよくあります。
術後の患者様をフォローするために、当院では外科医が外来で継続的に診療を行なっています。手術をしたあとの患者様が1年後2年後あるいは10年後にどのような状態であるのか、やはり外科医としては知りたい。途中経過で何か生じた場合には、それを知ることが次の治療の向上のために重要になります。私自身は拡張型心筋症の困難例で多くの手術を行ない少しずつ長期生存の向上をみとめています。治療成績を少しでも上げるためには、どこをどのように改良すればよいのか。自分が手術した患者様を継続して診させていただくことで日々学んでいます。
他院で治療困難と言われた重症患者様を受け入れて手術を行なうこともしばしばあります。たとえば、心機能・他臓器機能が悪かったり、ご高齢だからもう手術は無理ではないかと判断されることも結構多いと思われますが、ご本人が手術を希望していてご家族に支えてもらえる環境さえあれば、何歳でも手術は可能であると考えます。
東京ハートセンターで手術を受けてよかった、と患者様から評価される病院であり続けたいと思っています。