肥満症薬物療法とは
一定の基準を満たす患者さんへ食事療法・運動療法とともに肥満症治療薬を用いて、効果的な体重減少を目指す専門的な診療です。
肥満症治療薬の使用は最適使用推進ガイドラインを満たす施設でのみ可能となっており肥満症に関連する学会(日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本循環器学会)の専門医が常勤している教育研修施設など大規模な医療機関に限られます。当センターは該当施設です。
外来にて随時受付中です(予約不要)。
処方に必要な条件
当センター外来受診後、ガイドラインに基づく適切な食事療法・運動療法を6ヵ月以上実施。および2ヵ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を実施しても十分な効果が得られない場合に本剤の治療を開始可能です。
すなわち、最初の栄養指導を受けたときから投薬までは6ヶ月必要です。(最低2ヶ月に1回はBMI測定、採血、動脈硬化のリスクチェック等を行います。)
| 肥満症 | 運動療法・食事療法 |
|---|---|
| いずれかの疾患を有すること
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病 ※いずれも要服薬 |
効果が得られない
※6ヶ月以上の実施及び2ヶ月に1回以上の管理栄養管理士による栄養指導の実施 |
上記肥満症と運動療法・食事療法の条件に該当し、さらに以下の①②のいずれかに該当する方
①BMI 35kg/㎡以上の方
②BMI 27kg/㎡以上であり、肥満に関する健康障害のうち2つ以上が当てはまる方
肥満に関する健康障害
- 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患
- 脳梗塞・一過性脳虚血発作
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
- 月経異常・女性不妊
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
- 運動器疾患(変形性関節症:膝・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
- 肥満関連腎臓病
治療費用の目安(3割負担の場合)
抗肥満薬による治療継続(維持期)にかかる、4週間あたりの薬剤費と管理料、導入初期費用の目安です。
薬剤費
| ゼップバウンド®皮下注 チルゼパチド |
4キット(4週分)の薬剤費負担額 |
|---|---|
| 10mg アテオス:10,800円 | |
| 15mg アテオス:13,491円 |
※1キット(週1回)×4回分として計算
※2025年4月現在
| ウゴービ®皮下注 MD セマグルチド |
1キット(4週分)の薬剤費負担額 |
|---|---|
| 2.4mg ペン:12,258円 |
※1キット(1本)で4週間分(4回)使用できます
※2025年11月現在
在宅自己注射にかかわる管理料(月1回)
上記の薬剤費に加え、自己注射の指導管理を行う月に以下の費用が加算されます。
| 在宅自己注射指導管理料 | 1,950円(650点の3割負担) |
|---|
導入初期費用
導入初期のみ初期費用として加算されます。
| 導入初期加算 | 1,740円(580点の3割負担) |
|---|
【注釈・算定条件】
導入初期加算について: 初回の指導を行った月から起算して3ヶ月を限度として加算されます。また、処方内容に変更があった場合などは、1回に限り再度算定される場合があります。
これら以外に、再診料、処方箋料、薬局での調剤技術料等が別途かかります。